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「業種別」より、「文書の種類別」で考えている

2026年07月21日配信

こんにちは、鉄飛テクノロジーの岡田です。

角川さんが、ある日、こんな話をしてきました。

「岡田さん、Boxのサイトを見てください。業界別のページが、綺麗に並んでいます。金融、自治体、メディア、リテール。これを、鉄飛でもやりましょう。うちの製造業、うちの建設業、うちの医療、と網羅していきましょう」

なるほど、と思いました。確かに、お客様は自分の業界の言葉で検索します。「製造業 図面管理」「病院 院内通達」「大学 学籍管理」。業界別ページは、その入口として機能します。

ただ、私の頭の中では、少し違う整理をしていました。それを角川さんに伝えたら、面白い反応がありました。

私の考え方は、こうです。

うちのお客様の業務を眺めていると、業界が違っても、実は同じ問題を抱えていることが多い。逆に、同じ業界でも、まったく違う問題を抱えていることもある。

その違いを分けているのは、業界ではなく、「文書の種類」です。

文書には、大きく分けて2つのタイプがあります。

一つは、ストック型の文書。長く保管して、時々、参照する。設計図、マニュアル、点検記録、卒業証明書、契約書、艦船の技術書。数十年、時には100年単位で残す。

もう一つは、フロー型の文書。日々流れてきて、処理して、しまう。見積書、発注書、受注ファックス、請求書。ほとんどは、業務が終わったら振り返ることもない。

この2つは、必要な仕組みが、まったく違います。

ストック型の文書は、「大量の中から、後で探せる」ことが命です。100年前の卒業証明書を、生年月日と氏名で数秒で見つける。40年前の建築図面を、物件番号で引き出す。データベースにしては膨大すぎて、でも探せなければ意味がない。ここは、全文検索と、細かいタグ管理の世界です。

フロー型の文書は、「入ってきたものを、間違いなく処理する」ことが命です。FAXで届いた発注書を、担当者別に自動振り分けする。見積書の内容が、社内ルールと矛盾していないかチェックする。承認フローを回して、次の工程に流す。ここは、業務システムとしての設計が主役です。

うちの製品、FileBlogは、この両方に対応できるように作ってきました。同じ製品なのに、お客様によって、まったく違う顔で使われています。

だから、業界という切り口だけでは、うちの製品の姿が見えにくい。

製造業のお客様の中にも、図面をストック管理したい人と、見積書をフロー処理したい人がいます。建設業のお客様の中にも、竣工図の長期保管をしたい人と、日々の見積もり作業を効率化したい人がいます。まったく違う仕事です。

だから、このサイトには、業界別ページと文書種類別ページの、両方の入口を用意することにしました。

自分の業界名で入ってきた人は、そこから文書種類別のページに移動できる。「うちは製造業だけど、困っているのは実は見積書のほうだ」と気づいたら、フロー型のページで、事例を見てもらえる。

こういう考え方は、業界ごとに営業する会社にはできない。私たちが小さくて、業界別に組織を分けていないから、逆に見えた景色かもしれません。

Boxのサイトに載っていない業界に、Boxが載せていない切り口で。

このサイトは、そういう作り方をしていきます。