こんにちは、鉄飛テクノロジーの岡田です。
最近、世の中、エーアイエーアイと、うるさいですよね。
どこの企業のサイトを見ても、エーアイエージェント、エーアイ活用、エーアイ革命。ちょっと聞き飽きた、という方もいらっしゃると思います。
私たちも、ブランドサイトを作る過程で、エーアイという言葉をどう扱うか、ずいぶん悩みました。
もちろん、うちの製品は、エーアイと連携できます。ファイルサーバーに溜まった大量のドキュメントを、エーアイに読ませて要約させたり、質問に答えさせたり、そういう機能も提供しています。それを売りにすることもできる。
でも、あえて、うちのサイトでは、エーアイをファーストビューに出しませんでした。
相談相手も、こう言ってくれました。「エーアイっぽくないのが、いいんじゃないですか」。
理由は、二つあります。
一つは、うちの本質が、エーアイじゃないからです。
うちが十五年やってきたのは、ウインドウズのファイルサーバーに、検索と権限管理を足すことです。これだけで、多くの会社さんの業務は、大きく改善されてきました。エーアイは、その後に登場した、便利な追加機能です。エーアイがなくても、うちの製品には価値がある。
逆に言うと、エーアイを主役にしてしまうと、「エーアイがないと、うちの製品には価値がない」ように聞こえてしまう。それは、事実と違います。
もう一つの理由は、お客様への誠実さです。
エーアイを、なんでも解決してくれる魔法のように語ることはできます。「エーアイで、業務が全部自動化」「エーアイに聞けば、なんでも答えが返ってくる」──こういうコピーは、目を引きます。
でも、実際にお客様の現場に入って、エーアイを導入してみると、そんな簡単な話ではないことが、すぐに分かります。データが混沌としていれば、エーアイもとんちんかんな答えを返す。権限管理がなければ、機密情報が漏れる。ファクトチェックがなければ、間違った情報が意思決定に使われる。
だから、うちは、エーアイに丸投げしません。人の判断を、必ず残す設計にしています。「エーアイが下書きを作り、人が確認して決める」という、堅実なやり方です。
これを、ファーストビューで、大々的に「エーアイで!」と叫ぶのは、なんか違うなと。
じゃあ、エーアイをどう扱うのか。
フックとして、使います。
「エーアイという言葉を入り口にして、うちのサイトに来ていただく。でも、来てくださった方には、エーアイの話だけをするのではなく、その手前にある、ファイル管理や業務改善の本質的な話をお伝えする」。
相談相手は、こう表現してくれました。「エーアイっていう言葉をフックにして、まさかまさか、ファイルサーバーがこんな便利だったのかって気づいてもらう」。
まさに、それがやりたいことです。
私たちのサイトの、ページの中には、エーアイの話も、ちゃんと出てきます。「エーアイに丸投げは、甘えている」「エーアイは、人間の十倍の能力がある、でもそれが問題」「エーアイに取材力はない」──そういう記事を、たくさん書いています。
でも、それらは全部、「エーアイを、どう正しく使うか」という視点で書かれています。「エーアイが素晴らしい」ではなく、「エーアイと、どう付き合うか」の話です。
エーアイは、フックとして、使う。でも、私たちの本質は、その手前と、その先にある。
そういう立ち位置で、これからも情報発信していきます。