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未確認:「そのままでいい」というコピーが生まれた日

作成者: kakugawa|Aug 24, 2026, 12:00:00 AM

こんにちは、鉄飛テクノロジーの岡田です。

先日の打ち合わせで、面白いことが起きました。ブランドサイトのキャッチコピーを、みんなで練っていた時のことです。

相談相手が、「エーアイと仲良く付き合うための」というコピーを、もう一段絞りたいと言いました。私も、この言葉を最初に見たときから、なんとなくしっくり来ていませんでした。エーアイという言葉が、なんとなく強すぎる。うちの本質は、そこじゃない気がしていた。

それで、二時間くらい、みんなでコピーを出し合いました。

「エーアイでファイル管理最適化」「エーアイでできることが増える」「ウインドウズファイルサーバーを中心に、検索プラスAIで、諦めていた業務の自動化を実現できます」──いろいろな言葉が出ては消えていった。でも、どれも、なにか違う。抽象度が高すぎたり、逆に説明的すぎたり、私たちの本当の顔が見えてこない。

私は、こう言いました。

「うちがやってるのは、そのままのやつなんです。まるっきり変えないじゃないけど、大筋の流れを変えない。もともとこういう書類を作ってた、その保存先が、ちょっとずつ変わるくらいで、大きくは変わらない」

すると、しばらくして、相談相手が画面に一つのコピーを表示しました。

「そのままでいい」

この一言を見た瞬間、私は、あっと思いました。「そのままでいわ」って、なんかいいなと。ゆるくて、それでいて本質を突いている。

相談相手も、こう言いました。「これは強い。エーアイっぽくないのがいい。だいぶ差別化になる。こんな言い切り方をしているブランドサイトは、見たことがない」

そして、この一言を軸にすると、私たちがやっている仕事の全体像が、綺麗に整理されていきました。

私たちの仕事は、二つのパターンがあります。

一つは、お客様が使っている文書管理システムが終了する、といった場合。データの置き場所は変えるけれど、業務フローは変えない。現場の混乱を、最小限にする。

もう一つは、今のファイルサーバーで、いろんな検索やエーアイ活用をしたい、という場合。データの置き場所は変えない。でも、活用の方法として、新しい業務フローが生まれる。

どっちも、片方の軸足は、動かさない。軸足を固定して、その周りを、少しずつ改善する。

これって、二十年近く、私が現場でずっとやってきたことです。でも、それを「そのままでいい」という五文字で言われるまで、自分でも言語化できていなかった。

お客様の業務を大きく変えるのは、経理のおばさんが「これ、明日から使ってください」と言われて、無理なんです。ベテランに「今までのフォルダ構成、全部作り直します」と言えないんです。だから、そのままでいい。そのままのまま、少しずつ楽になる方法を、私たちが設計する。

大手のお客様には、しがらみがあって、変えられない事情があります。中小のお客様には、余力がなくて、変えられない事情があります。どちらも、そのまま、でいい。

この気づきに、私は自分でも驚いています。二十年やってきて、初めて、自分の仕事を一言で説明できる言葉に出会った気がします。

ブランドサイトのファーストビューに、この言葉を大きく置きました。

データも、業務フローも、そのままでいいんじゃない?

これが、これからの私たちの旗印です。