こんにちは、鉄飛テクノロジーの岡田です。
去年から、PRのお手伝いをしてもらっている相談相手ができまして、そこで最初にやったのが、うちのサイトへの検索流入データを、一緒に眺めるという作業でした。
一万個の検索クエリが、Excelで並んでいる。何日か、画面共有で、上から順に見ていきました。
見ていると、いくつか気になることがありました。
一番驚いたのは、「robocopy」とか「ACLDump」といった、Windowsの技術的なコマンドで検索して、うちのサイトにたどり着いている人が、想像以上に多かったことです。うちが昔ヘルプ用に書いた記事が、なぜか検索の上位に出ている。技術的に困った情シスの人が、たまたま迷い込んできて、そのまま帰っていく。
その一方で、「文書管理システムを乗り換えたい」「エンタープライズサーチとは」「AI 社内 導入」といった、うちが本当に来てほしい人が使いそうなキーワードは、表示回数はあるのに、クリックがほとんどない。
つまり、うちのサイトは、来てほしい人には見つけてもらえていない。来なくてもいい人は、たくさん来ている。
相談相手が、ある時こう言いました。
「岡田さん、これって、検索している人の生々しさが足りないんじゃないですかね。ファイルサーバー検索、って言われても、何をしたいのかイメージが湧かない」
そうか、と思いました。うちは製品側から言葉を作っているけれど、お客様は自分の仕事の言葉で検索しているんです。見積書管理。受注ファックスの整理。設計図の検索。100年前の卒業証明書を探す。そういう、帳票のタイトルが浮かんでくるような、生々しさが足りない。
抽象的なカテゴリー名で検索している人は、たぶん、あまり買う気がない。買う気のある人は、自分の困りごとを、自分の言葉で検索している。
このサイト、fileblog.teppi.com は、その反省から始まりました。
うちの会社に来てほしいのは、「エンタープライズサーチを検討している人」ではなくて、「見積書のチェックを毎月500枚Excelマクロで作って、諦めている担当者」です。「文書管理システムを探している人」ではなくて、「40年前の設計図を、辞めた先輩しか知らないフォルダから探している若手」です。
だから、業種別のページを作ります。文書の種類別のページを作ります。「これができます、○万円で作れます」と、先に価格まで書いたページを作ります。抽象的な言葉ではなく、生々しい言葉で。
一万個のクエリを見ていた時間が、このサイトの始まりでした。